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古い時計が出てきたら?ヴィンテージ・アンティーク時計の修理・オーバーホールとオメガ(13425376/Ω354/2445-3)の紹介

こんにちは。しけももです。

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家を整理していたら、ヴィンテージ(アンティーク)の古い時計が出てきた、ということはありませんでしょうか。

私も実家の整理をしていたところ、古い時計が出てきたということがあり、オーバーホールして使っています。

今回はその流れと時計の紹介をできればと思います。

※時計においては、1970年以前に製造された時計をヴィンテージまたはアンティークというそうです。一般的には100年以上前のものはアンティーク、30~99年前のものをヴィンテージと区別するようですが、時計の場合は100年以上前のものは少ないため、ヴィンテージとアンティークをほぼ同義で使っているそうです。

参照:ヴィンテージ腕時計のすすめ。その魅力やおすすめモデルも解説。|ブランド買取専門店ロデオドライブ

 

出てきたときの状態

祖父が昔使っていたものが出てきました。

クオーツ式と機械式が出てきたのですが、クオーツ式は当然電池切れで止まっていました。機械式は中で自動巻きローターの回る音がしていたので、試しに手で巻いてみると何とか動き始めました。

内部機構は生きていると分かったのですが、いつ買ったものかも、最後のオーバーホールがいつだったかもわからないので、使うにしてもオーバーホールをしないと危険だと判断しました。

また、革ベルトは表と裏が分離してしまっていて、使い物にならない状態でした。

 

オーバーホールに出す

いくつか周り、オーバーホールに出すことにしました。

3つほど回り、最終的に「腕時計修理専門 リペスタ」さんに依頼をしました。

参考までに回った先を示します。

1つ目:デパートの時計売り場の修理カウンター

まずはすぐに話が聞けるのではということで、デパートの修理カウンターに行きました。簡易なチェックはその場でしてもらうことができ、時計の精度や状態を見て、オーバーホールをした方がよいというアドバイスをもらいました。

ただ、詳細は中を開けないと分からない、古いのでオメガに依頼になる可能性がある、修理料金表は割と高め、という感じでした。

 

2つ目:中古ブランドの買取販売店

腕時計のオーバーホールの依頼もできるということで、足を運びました。

順番に呼ばれて相談をすると、この場では修理可否も含めて判断できないので、オンラインで発送の上相談してほしいとのこと。

とりあえずさっと聞けたらと思いましたが、なかなか難しいですね。

オンラインで問い合わせる方が早そうです。

 

3つ目:腕時計修理店

こちらが前述のリぺスタさんです。

元々オンラインでのやり取りだったため、送って見積もりを取ることに。

最終的に今回はこちらにお願いをしました。

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修理の流れ

オーバーホールのための発送

お問い合わせをすると、時計を傷つけないための発送キットを送ってもらえます。

写真は帰ってきたときのものですが、大体同じ感じでした。

問い合わせ後数日で届きました。

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見積もりの提示

発送後10日ほどで見積もりの連絡が来ました。

ここでキャンセルをすることもできます。

今回はゼンマイの交換が必要とのことで、約37000円でした。

正直、複数の修理店との相見積もりは難しいと思います。

発送→見積もり→キャンセル を何度もするのはあまりにも面倒です。

自分の中での予算感を持ち、料金表を見て決めるのがよいと思いました。

今回は、5万円くらいは覚悟していて、3万円程度だったらうれしいなという感覚でいたのでそのまま依頼しました。

 

修理

修理期間は約2か月でした。ヴィンテージ(アンティーク)なので、少し長くかかったそうです。一度お待たせしていますというお電話をいただきました。

修理開始時にベルトも選んでいます。最終的な費用に上乗せして付け替えてくれます。

ひとつ反省点とすれば、この時点で自分の手首周りを伝えておけばよかったなと…

男性にしては細腕なので替えたベルトの穴が足りず、近くの時計屋で若干のお金を払って穴をあけてもらうことになりました。

 

オーバーホール完了後

代金を振り込んだら完了です。どんどん使いましょう!

 

使う時のお話

古いヴィンテージ(アンティーク)時計は使う際にもいろいろと気を付ける点があります。今の時計とは違い、防水、耐磁。耐衝撃が弱いので、主にその3つに気を使いながら使っています。

防水

防水性は低いので、以下に3つをしています。

・雨の日はつけない

・汗をかきそうな日はつけない

・帰ってきたら手を洗う前に時計を外す

 

耐磁

磁力に弱く、磁気帯びをしやすいです。磁気帯びをすると、時間がずれやすくなったりするとのこと。避けられるのなら避けておきたいですね。

スマホ、パソコン、イヤホンなどの電子機器が危険なので、

・電子機器のそばにはおかない。少なくとも重ねない

・パソコンをよく使う日(=仕事の日)はつけていかない

をしています。

 

耐衝撃

衝撃を受けそうなときは、日常生活ではそう多くありません。スポーツの時に着ける人はいないと思いますが、もしかしたら危険なのは飲み会でしょうか?

身振りが大きくなって、人、机と手がぶつかることはあり得ますし、

よく飲む方であれば、転んでしまう、前後不覚になってしまう、何らかの水分が時計にかかるということもあり得るのかもしれません。

 

一方で、気を使いすぎて使わないというのもよくないため、適度に日常の中で使っています。

家から古い時計が出てきてどうしようかと思っている方がいらっしゃれば参考になると嬉しいです。

※うちではクオーツ(電池式)の時計も出てきたのですが、こちらは使うめどが立ったものについて電池交換をして、動いたら使うという形になりました。

 

オメガ(13425376/Ω354/2445-3)のご紹介

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ここからは修理をした時計のご紹介です!

色々と調べているのですが、なかなかデータが出てこず、細かいデザイン違いやカラー違いがあるようです。

製造年としては1950年ごろのもののようです。そこまでは古くないのでは…とは思いますが、少なくとも50年前くらいのものだとは思います。

手元にあるものは、15分ごとのアラビアインデックス、センターセコンドでモデル名の記載はないものでした。

スモールセコンドのものや、アラビア数字の感覚が違うものもあるようです、

ケース径は約33センチ。ラグ幅は18センチです。

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ダイヤルはゴールドともシルバーともつかない色合い。元はどちらかで、経年で色が変化したのかと思います。

インデックスは外周に向けて沈み込んでおり、深めのクル・ド・パリが施されています。

内側も浅いクル・ド・パリが施されています。

針(ハンド)はドルフィンでクラシカルな印象です。

 

オメガのロゴが今より少し痩せているように感じますね。リューズトップにもついています。

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サイドはこんな感じ。

風防はプラのように見えます。裏蓋は刻印なしです。

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ムーブメントは「Ω354」

自社ムーブメントのようです。

ソリッドバックで刻印はなしです。

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革ベルトは新しくつけてもらったものです。尾錠だけオリジナルのものをつけてもらっています。

ここにもさりげなくオメガのロゴが。

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もともと物もオリジナルではなさそうでした。

付け替えたものはBAMBIのコードバンです。

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オンラインで時計に合いそうなベルトを選ぶのは案外難しいものでした。

ベルトも雰囲気を合わせすぎると全体的に枯れた感じも出そうなので、ベルトはあえてハリのあるコードバンにしてみました。

ちなみにBAMBIのコードバンはかなり硬いです。ようやく馴染んできました。

 

天気の良い日のお出かけや散歩に連れて行っています。

こちらは神社にお参りに行く際に着けていった写真です。

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カフェに行くときに着けていくのもよいですね。

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軽く外食に行く時にも軽快です。

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小ぶりで軽いので着け心地もよく

もし似た時計が出てきた!という方がいたら、参考になればと思います。